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農地転用とは?初心者にもわかりやすく解説

  • 大輔 安江
  • 6月26日
  • 読了時間: 2分

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こんにちは。行政書士の安江大輔です。

本日は、私の専門業務のひとつである「農地転用(のうちてんよう)」について、初めての方にもわかりやすく解説いたします。


◆農地転用とは?

農地転用とは、農地を農地以外の用途に変更することをいいます。たとえば、「畑を駐車場にする」「田んぼの上に住宅を建てる」などが代表的なケースです。

日本では、農地を守るために「農地法」という法律があり、農地を勝手に転用することはできません。農地を転用したい場合には、所定の手続きを経て、農業委員会や県知事(または農林水産大臣)の許可または届出が必要となります。


◆なぜ許可が必要なのか?

日本では、食料自給率の低下や農業人口の減少が深刻な課題となっています。農地は一度宅地や資材置場に転用すると、元に戻すのが難しくなります。そのため、無秩序な開発を防ぐためにも、農地の転用は慎重に審査されるのです。


◆農地法の「3条」「4条」「5条」とは?

農地転用に関連してよく出てくるのが、農地法の3条・4条・5条です。

  • 3条:農地のまま売買・賃貸をしたい場合(例:農地を他の農家に貸す)

  • 4条:自分の農地を自分で転用する場合(例:自分の畑に自宅を建てる)

  • 5条:農地を他人に売って、転用目的で使わせる場合(例:農地を業者に売って資材置場に)

このように、どんな行為をするかによって申請の種類が異なります。


◆どんなケースで農地転用が必要?

以下のような場合は、農地転用の手続きが必要になります:

  • 農地にマイホームを建てる

  • 農地を駐車場や資材置場にする

  • 農地を店舗や倉庫などの事業用地にする

注意すべきは、現況が耕作されていなくても登記上「農地」となっていれば農地扱いになるという点です。草が生えているだけの空き地でも、農地であれば転用許可が必要です。


◆まとめ

農地転用は、単に「土地の使い方を変える」だけの話ではありません。法的な手続きが必要であり、地域の農業や環境にも影響を及ぼす重要な行為です。許可の要否を見極めるには、土地の現況、登記簿上の地目、都市計画など、複数の要素を正確に把握することが求められます。


当事務所では、佐久市・立科町を中心に、農地転用のご相談を多数承っております。「この土地、転用できるの?」「住宅を建てたいけど、どうすればいい?」など、疑問があればどうぞお気軽にご相談ください。

 
 
 

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